Spring has come to the 湯多村

白い目をした浮世から逃れ

安濃くんだりまで落ちのびて半年

山里の生活は一向に慣れず

死を意識してか、儚い虫に抵抗を感じ

硫黄泉の湯煙は目に沁みるばかりで

未だEXITの神々しい光は見えないが

屋根裏部屋の小窓から春が香ってきた

麻痺したはずの神経が心なしか

ほぐれた気がして我知らず

落涙の床に家族の名を刻んでいた

Sharon  Lisa